最終更新日 2019/10/24

光接触皮膚炎

光接触皮膚炎とは・・・

光接触皮膚炎(ひかりせっしょくひふえん)とは、特定の化学物質と紫外線が反応して、皮膚に現れるアレルギー反応のことである。光毒性と光アレルギー(感作)性の大きく2つに分類される。

 

光接触皮膚炎の種類

光毒性

ソラレン、アントラセン、タールのほか、イチジク、モクレンなどの植物由来物質の光毒性によって生じる。光線照射後、すぐに生じる蕁麻疹や灼熱感などの症状と、数時間から数日後に生じる日光皮膚炎様反応とがある。

 

光アレルギー(感作)性

サルファ剤、クロルプロマジンなどの薬剤やハロゲン化フェノールなどの殺虫防止剤などがある。掻痒感が強く湿疹の症状が見られる。

 

治療

遮光をする。皮膚炎を発症した場合は、ステロイド外用薬を塗布する。

 

引用参考文献
1)渡辺晋一ほか.疾患の理解.系統看護学講座 成人看護学12 皮膚.第14版,医学書院,2016,113-114.(ISBN9784260021715)

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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