保菌者とは・・・
保菌者(ほきんしゃ)とは、感染症の病原体を体内に保有しながらも、その病気を発症していない人のことを指す。病原体と本人の免疫力の均衡が保たれている状態で、臨床的な全身症状は見られないものの、排菌はしている場合は他人への感染源となりうる。キャリアとも呼ぶ(ウイルス性感染症の場合には一般的に「キャリア」を用いる)。
特に、症状がない人を無症候性キャリアと呼ぶ。症状がないため、無症候性キャリアの人と健常人は、外見上の区別は困難である。また、本人は病気を発症しておらず、無症状であっても、他人を感染させるリスクは持っている。無症候性キャリアに対して、症状がある人を症候性キャリアと呼ぶ。
保菌者の種類
保菌者には、以下のような種類がある
・一度も発病していない健康な保菌者(健康保菌者)
・予防接種後の保菌者(免疫保菌者)
・体内で菌が増殖しつつあり、時間の経過とともに症状が現れる可能性のある前期保菌者(前期保菌者)
・病気から回復し、臨床症状は治まっているものの、菌を排出している回復期の保菌者(病後保菌者・回復期保菌者)