最終更新日 2019/10/24

同化期

同化期とは・・・

同化期(どうかき)とは、手術や外傷などで生体侵襲が生じた際の回復過程のうち、同化と創の修復をする期間である。同化には、エネルギー、タンパク質脂質などが必要となる。この時期には、窒素バランスは正となり、筋肉量も回復する。

 

生態侵襲後の回復過程

・障害・傷害期(侵襲直後から約48~72時間):全身麻酔や手術侵襲をうけた急性期。神経・内分泌反応は、著しく亢進する。呼吸・循環・代謝はもちろん、精神機能も極めて不安定な状態である。
・転換期(障害・傷害期かに続く48~72時間から1週間程度):糖質、脂質、タンパク質などを分解して、エネルギー生成が可能になる。
・同化・筋力回復期(転換期に続く2~5週間程度):食欲の改善、腸管運動が活発化する。
・脂肪蓄積期:侵襲後に失った脂肪を回復するために脂肪が蓄積される。

 

生体侵襲以降の過程を理解することは、患者の全身管理を行う上で重要な要素となる。

 

引用参考文献
1)手術侵襲による生体変化.看護roo!.

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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