コンピューター断層撮影とは・・・
コンピューター断層撮影(こんぴゅーたーだんそうさつえい)とは、X線を利用して物体をスキャンし、コンピューター処理によって内部画像を構成する技術、あるいは装置のこと。CTスキャンともいう。
臓器や組織ごとに、X線の透過性が異なる。コンピューター断層撮影は、この透過性を利用して身体内部を画像化する。頭部・歯・肺・腹部・骨などに利用され、頭部外傷・脳出血・肺癌・肺炎・結核・胸水・腹水などの診断に適している。造影剤の使用で、内臓や血管の撮影も可能である。
コンピューター断層撮影は、撮影時間が非常に短く済むため、患者の精神的・肉体的負担が少ないことがメリットである。一方、微量ながら放射線被曝をしてしまうことがデメリットとなる。
種類
単純CT
造影剤を使わずに撮影を行う方法。一般的なスクリーニングとして用いられる場合が多い。
造影CT
造影剤の投与後に行う方法。造影剤を静脈内に注射して撮影を行う。主にヨード造影剤が用いられる。造影剤は全身の血管を経て、毛細血管から血管外の細胞外液まで広がる。造影剤を投与することで、画像のコントラストが明瞭になり、詳細な観察が可能となる。
引用参考文献
1)MRIとCTスキャンの違いを知って使い分けよう.株式会社FRONTEOヘルスケア
2)CT検査のご案内.国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院