椅子やベビーカー使用時、服薬後の留意点
『新訂第2版 写真でわかる小児看護技術 アドバンス』(インターメディカ)より転載。一部改変。
今回は椅子やベビーカー使用時、服薬後の留意点について解説します。
山元恵子
富山福祉短期大学看護学科長
椅子やベビーカー、服薬後の留意点
ベッドからの転落以外に、椅子やベビーカー使用時、服薬後などにも転倒・転落の危険があるため、注意が必要である。
ベビーカーの放置
患児をベビーカーに乗せたり、椅子に座らせたまま、その場を離れるのは禁物。
看護師や家族は少しの間なら大丈夫だと思うが、患児は離れていく家族や看護師を追いかけ、そのまま転倒・転落するケースがみられる。
図1 ベビーカーの放置
服薬後の注意
小児では検査のための睡眠薬や抗痙攣薬、鎮静薬などを服用する場合がある。
ふらついたり、興奮することがあるため、患児をベッド上に立ち上がらせたり、歩行させることは禁物。必ず家族や看護師の見守り、観察が必要である。
図2 服薬後は見守る
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院内での転倒・転落防止
6つの確認ポイント
- 1前後のベッド柵は、必ず最上段まで上げる。
- 2ベッドから離れる際、患児から目を離す際は、声をかけて必ずベッド柵を上げる。
- 3ベッド柵を下ろす際は、患児の手足が離れていることを確認。
下ろしてからは患児の正面に立ち、目を離さない。 - 4患児の様子を観察するため、カーテンを開けておく。
- 5患児を椅子やベビーカーに座らせたまま、その場を離れない。
- 6鎮静薬などの服薬後は、ベッド上に立ち上がらせたり、歩行させたりしない。
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本連載は株式会社インターメディカの提供により掲載しています。
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[出典] 『新訂第2版 写真でわかる小児看護技術 アドバンス』 監修 山元恵子/編著 佐々木祥子/2022年7月刊行/ インターメディカ