ベビーカー
『新訂第2版 写真でわかる小児看護技術 アドバンス』(インターメディカ)より転載。一部改変。
今回はベビーカーについて解説します。
佐々木祥子
東京都看護協会/小児看護専門看護師
ベビーカー
ベビーカーは患児にかぎらず、乳幼児の日常生活でよく用いられる移送用具である。
仕組みをよく知って、安全に使用することが大切である。
❶ベビーカーの車輪をロックし、確実に車輪が固定されていることを確認する(図1)。
図1 ベビーカーの車輪をロックする
POINT
ベビーカーの点検ポイント
患児を乗せる前にベビーカーの点検を行う。
■車輪はスムーズに動くか?
■車輪のロックはしっかりとかかるか?
■ベルトはきちんと締まるか?
❷前面のバーを外して患児を座面に深く乗せる(図2)。股ベルト、腰ベルトをしっかりと締め、前面のバーを戻す。
図2 患児を座面に乗せる
POINT
■ベビーカーに乗せたら、患児から目を離さないことが大切。
股ベルト、腰ベルトで転落防止!
■ベビーカーに乳幼児を乗せる際は、必ず、股ベルトと腰ベルトの両方を締め、転落を防止する(図3)。
■患児の体格に合わせ、締めすぎて圧迫することなく、固定する。
図3 ベビーカーの股ベルトと腰ベルト
❸ベビーカーで患児を移送する際は、車輪のロックを外し、患児の様子を観察しながら、段差や障害物に注意する。患児をベビーカーから降ろす際は、まず車輪をロックし、ベルトを外す。
図4 ベビーカーA型
図5 ベビーカーB型
本連載は株式会社インターメディカの提供により掲載しています。
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[出典] 『新訂第2版 写真でわかる小児看護技術 アドバンス』 監修 山元恵子/編著 佐々木祥子/2022年7月刊行/ インターメディカ