初めての診察前のプレパレーション
『新訂第2版 写真でわかる小児看護技術 アドバンス』(インターメディカ)より転載。一部改変。
今回は初めての診察前のプレパレーションについて解説します。
佐々木祥子
東京都看護協会/小児看護専門看護師
初めての診察前に
乳幼児にとって、初めての病院を「こわい所」「嫌いな場所」にしないためには、触れ合いやあやしでコミュニケーションをとり、親子ともに安心して診察を受けられる状況を整える。
玩具で誘う
患児と同じ目の高さで、やさしく語りかけ、看護師が患児に関心を持っていることを表現する。
患児の体に触れながら、好みの玩具などで患児との距離を縮めていく(図1)。
図1 患児を玩具で誘う
ひとときを共有
患児の好みの玩具や、遊びに活用できる診察道具などで患児の関心の程度や、表情を観察する。
ともに、触れ合いのひとときを共有する(図2)。
図2 触れ合いのひとときを共有する
安心感を与える
患児・家族と目線を合わせ、ボディタッチやほほ笑み、やさしい語りかけを心がけ、せかさずゆっくりと診察に導入していく(図3)。この間、患児の発達状況や家族との関係を観察する。
図3 安心感を与える
うっかり!
診察台に敷いてあったタオルで滑り、患児が転落した!
→ 柵がないため、タオルなどは敷かず、患児に手を添えて支える。
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本連載は株式会社インターメディカの提供により掲載しています。
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[出典] 『新訂第2版 写真でわかる小児看護技術 アドバンス』 監修 山元恵子/編著 佐々木祥子/2022年7月刊行/ インターメディカ