プレパレーションの基本
『新訂第2版 写真でわかる小児看護技術 アドバンス』(インターメディカ)より転載。一部改変。
今回はプレパレーションの基本について解説します。
佐々木祥子
東京都看護協会/小児看護専門看護師
プレパレーションの基本
採血や注射、浣腸・吸入など、痛みや苦痛、行動制限を伴う処置場面では特に、患児と家族に発達段階に応じたわかりやすい説明を行い、理解と同意を得ることが必要である。
採血や注射など痛みを伴う処置の前には、「痛くない」などのうそはつかず、処置の必要性と内容をイラストなどを用いて理解できるように話す。
患児と家族が必要性を理解し、了解・同意することがスムーズな実施につながる。
患児と家族に発達段階に応じた説明を行い、患児・家族から了解・同意を得たことをカルテに記録として残す。
「説明と同意」「最小限の侵襲」「必要最小限の抑制と拘束」は、小児看護領域で特に留意すべき子どもの権利である。
EVIDENCE
■「小児看護領域で特に留意すべき子どもの権利と必要な看護行為」(日本看護協会 1999年)では、以下の権利が明記されている。
■説明と同意:子どもの理解しうる言葉や方法を用いて、治療や看護に対する具体的な説明を受ける権利がある(抜粋)。
■最小限の侵襲:子どもの心身にかかる侵襲を最小限にする(抜粋)。
■抑制と拘束:子どもは抑制や拘束をされることなく、安全に治療や看護を受ける権利がある。やむを得ない拘束は必要最小限にとどめる(要約)。
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本連載は株式会社インターメディカの提供により掲載しています。
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[出典] 『新訂第2版 写真でわかる小児看護技術 アドバンス』 監修 山元恵子/編著 佐々木祥子/2022年7月刊行/ インターメディカ