小児のコミュニケーションの種類
『新訂第2版 写真でわかる小児看護技術 アドバンス』(インターメディカ)より転載。一部改変。
今回は小児のコミュニケーションの種類について解説します。
山元恵子
富山福祉短期大学看護学科長
佐々木祥子
東京都看護協会/小児看護専門看護師
小児のコミュニケーションの特徴
- コミュニケーションとは、言葉や表情などを用いて、送り手が受け手へメッセージを伝えたり、共有したりすることである。
子どもや家族と信頼関係を築く上で、コミュニケーションはとても重要である。 - 言葉による「言語的コミュニケーション」と言葉を使わない「非言語的コミュニケーション」がある。
- 言語が発達途上にある子どもにとって、コミュニケーションは自分の感情や欲求を伝える手段である。
特に身近な人とのコミュニケーションは、その後の情緒発達に大きな影響を与える。 - 新生児期は「人の顔」「人の声」「人の言葉」など、人からの刺激に対して最もよく反応する。
- 乳児期は声かけや抱っこなどのタッチングにより愛着形成が促進される。
- 幼児期は多くの言葉を獲得する時期であり、周囲の人とのかかわりが大きく影響する。
- 学童期は言語的・非言語的コミュニケーションを発達させ、理解力、洞察力が高くなる。
子どもと向き合い、正確な情報を伝える必要がある。
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コミュニケーションの種類
コミュニケーションの手段は、一般的に「言語的コミュニケーション」「非言語的コミュニケーション」に分けられる(図1)。
CHECK!
コミュニケーションの種類
言語的コミュニケーション(図2)-言葉によるコミュニケーション
・口頭、電話、手紙、メールなど
・言語の種類、方言の使用、話し方、手話の使用など
非言語的コミュニケーション(図3)-言葉を使わないコミュニケーション
・目の動き、顔の表情、声の大きさなど
・身振り、姿勢、身体接触の仕方、対人距離、衣装など
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本連載は株式会社インターメディカの提供により掲載しています。
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[出典] 『新訂第2版 写真でわかる小児看護技術 アドバンス』 監修 山元恵子/編著 佐々木祥子/2022年7月刊行/ インターメディカ