リンパ浮腫
『本当に大切なことが1冊でわかる循環器』(照林社)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回はリンパ浮腫について解説します。
南澤ひとみ(静脈疾患)
新東京病院看護部
狩野周平(リンパ系疾患)
新東京病院看護部
〈目次〉
リンパ浮腫はどんな疾患?
リンパ浮腫は、一次性(先天性、原因不明)と二次性(術後、感染)に分かれます(表1)。
大部分のリンパ浮腫は二次性に分類されます。
リンパ浮腫は、片側性の浮腫であることがほとんどです。重症化すると両側性となります。
リンパ浮腫の症状は3段階に分類されます(表2)。
どんな治療を行う?
基本的な治療は、弾性着衣(弾性ストッキング)などの保存療法となります(表3)。
看護師は何に注意する?
夜間は下肢を挙上します。弾性ストッキングや圧迫療法を行う際は、皮膚トラブルに気をつけます。
保湿や特に負荷がかかる部分の圧痕の観察などが必要です。
文献
- 1)リンパ管疾患情報ステーション:リンパ管とは?.(2019.09.01アクセス)
- 2)大八木秀和:まるごと図解 循環器疾患.照林社,東京,2013.
- 3)黒澤博身総監修:全部見える 循環器疾患.成美堂出版,東京,2012.
- 4)医療情報科学研究所編:病気がみえる vol.2循環器 第4版.メディックメディア,東京,2017.
本連載は株式会社照林社の提供により掲載しています。
書籍「本当に大切なことが1冊でわかる 循環器」のより詳しい特徴、おすすめポイントはこちら。
[出典] 『本当に大切なことが1冊でわかる 循環器 第2版』 編集/新東京病院看護部/2020年2月刊行/ 照林社