核の役割は何?|細胞の構造と遺伝

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は核の役割について解説します。

 

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

核の役割は何?

核は、細胞の脳(司令塔)ともいえる存在です。その細胞に特有な働きを制御したり、その細胞の成長や修復、再生などをつかさどっています。

 

この核の中には遺伝情報が詰まっています。生物の遺伝情報を担っているものはDNA(デオキシリボ核酸)です。

 

このDNAは、通常は細い二重らせん構造で糸状になっているのですが、細胞分裂のときだけ凝集し、顕微鏡で見えるようになります。

 

このDNAが凝集したものを染色体といいます。DNAには遺伝情報が記されている遺伝子が存在しているので、ヒトの身体の設計図ともいえます。

 

※編集部注※

当記事は、2019年9月24日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック 第2版』 (監修)山田幸宏/2023年8月刊行/ サイオ出版

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