油剤の服用前に氷片を含ませるのはなぜ?|経口与薬

 

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は油剤に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

油剤の服用前に氷片を含ませるのはなぜ?

服用前に氷片(ひょうへん)を含ませるのは、油剤特有のにおいと味を感じにくくするためです。

 

氷片を口に含むことで味蕾が麻痺し、においや味を感じにくくなります。冷水やレモン水に油剤を入れて飲ませる方法もあります。

 

それでも飲みにくいと訴える患者には、服用前に深呼吸をさせ、呼気(こき)の後に一気に飲むように指導します。服用後は、口腔内に不快感を残さないために炭酸水、オレンジジュース、梅干、砂糖などを、医師の指示を得たうえで与えるとよいでしょう。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

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