液剤の目盛りを目の高さで確かめるのはなぜ?|経口与薬
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は液剤に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
液剤の目盛りを目の高さで確かめるのはなぜ?
目盛りを目の高さで確かめるのは、量の測定を正確に行うためです。
看護師の目、容器の目盛り、薬杯が同じ高さにないと、容器が水平に保たれているかどうか判別しにくくなり、微量の液剤を薬杯(やくはい)に移しかえる時に誤差が生じます。
薬杯に注ぐ時には、泡立たないように容器を静かに振って液剤を混和させます。泡立つと目盛りが読めなくなるからです。ラベルを掌側に持つのは、垂れた液剤によってラベルが湿潤・変色し、薬品名の読み取りができなくなるのを防ぐためです。容器の縁が薬杯に触れないように注意しながら1回量を注ぎますが、出しすぎた薬は絶対に容器に戻してはいけません。これは汚染防止のためです。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版