ガウンの襟ひもは手で持っていいのはなぜ?|ガウンテクニック
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回はガウンの襟ひもに関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
ガウンの襟ひもは手で持っていいのはなぜ?
ガウンは汚染区域で繰り返し着用されるものですから、外側は汚染されています。しかし、襟ひもは操作の手順さえ間違えなければ清潔な部分に属します。
一般的に、ガウンの襟から15cmまでは清潔な範囲とされています。そのため、襟ひもは手で持つことが許されています。汚染されているガウンの外側に触れないように注意し、襟ひもを汚染させないようにすることが大切です。
なお、ガウンの胴ひも、袖口のひもは不潔とみなします。
memo汚染区域
汚染区域とは、感染症によって汚染されている区域を意味します。これには、感染症患者の居住している区域も含みます。なお、病棟の廊下は、隔離の目的・方法によって、清潔区域として扱われたり、汚染区域として扱われる場合もあります。
ガウンの着用方法
ガウンの着用手順は次の通りです。
- ①ひもを持ってガウン掛けからガウンを外し、ひもを解く。
- ②左手でひもを持ち、右手をガウンの袖に通し、右側の襟ひもを背部側に下ろす。
- ③左側の襟ひもを右手に持ち替え、左手を袖に通して襟ひもを背部側に下ろす。
- ④ガウンの外側に触れないように注意して、両手の示指を同時に襟の内側に入れ、襟に沿って後ろに回し、ひもを結ぶ。
- ⑤ガウンの外側に触れないようにして、胴ひもを結ぶ。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版