ガウン掛けに、ガウンを裏返しに掛けてあるのはなぜ?|ガウンテクニック
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回はガウンを掛ける際のQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
ガウン掛けに、ガウンを裏返しに掛けてあるのはなぜ?
ガウンは汚染区域で使用するものですから、外側は汚染されて不潔になっています。ガウンが掛けてあるのは汚染区域の外の清潔区域に属する場所です。そこで、汚染区域の外に汚染を広げないようにするために、ガウンは必ず中表にして掛けることになっています。
脱いだ時は、ガウンを裏返して内側を外にしてガウン掛けに掛けましょう。
なお、汚染区域にガウン掛けがある場合は、汚染されているガウンの表面を外側にして掛けます。中表にすると、清潔な内側まで汚染されてしまいます。
memo清潔区域
清潔区域とは、汚染されていない区域のことを意味します。伝染性疾患が疑われる患者がいる場合、隔離(かくり)をした病棟あるいは病室が汚染区域であるのに対し、そのほかの区域を清潔区域とします。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版