湯たんぽを挿入後、頻回に訪室して観察するのはなぜ?|温罨法
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は湯たんぽの使用に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
湯たんぽを挿入後、頻回に訪室して観察するのはなぜ?
熱さや痛みなどの訴えがないか、皮膚に発赤や熱傷がないかを確認するためです。
寝具の中に挿入された湯たんぽの表面温度は、15~20分後くらいまで上昇を続け、その後、温度が一定して45分後くらいには定常状態に達します(1) 。
つまり、挿入後から20分までの温度上昇時間帯と、一定に達するまでの45分後くらいまでの間が、最も観察を要する時間帯ということになります。
[参考文献]
- (1)長谷部佳子:温罨法が就寝中の生体に与える影響に関する基礎的・応用的研究、日本看護研究学会雑誌、26(5)、p 45~ 57 、2003
- (1)長谷部佳子ほか:温罨法が就寝中の快適感、体温、皮膚血流量に及ぼす影響、日本看護研究学会雑誌22(5)、p 37~ 45 、1999
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版