呼吸リハビリテーションの内容は?
『人工呼吸ケアのすべてがわかる本』(照林社)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は「呼吸リハビリテーションの内容」に関するQ&Aです。
小松由佳
杏林大学医学部付属病院看護部
呼吸リハビリテーションの内容は?
呼吸リハビリテーション
呼吸リハビリテーション内容の大枠は、①教育・指導、②呼吸理学療法/運動療法であるが、病期によって多少異なる。
指導にあたっては、個々の患者の治療方針を明らかにし、患者に必要な事柄、注意を個別に具体的にわかりやすく示さなければならない。
急性期
呼吸理学療法/運動療法に重点が置かれ、体位調整、離床訓練、呼吸練習、運動療法などが実施される。
回復期、慢性期
疾患により生じた症状の軽減、QOLの改善、 運動耐用能の改善、障害によって生じた心理的障害の軽減、救急受診・ 緊急入院の減少、生命予後の改善と増悪の予防などを目的に、呼吸リハビリテーションが実施される。
自己管理に意欲のある患者の必要性に応じ、表1に示す内容について、多職種にまたがるチーム医療の連携で統一したコンセプトのもと効率的な治療・管理を提供する。
呼吸リハビリテーションの内容
[文献]
- (1)日本呼吸ケア・リハビリテーション学会, 日本呼吸器学会, 日本リハビリテーション医学会,日本理学療法士協会編:呼吸リハビリテーションマニュアル─運動療法 第2版.照林社,東京,2012.
- (2)日本呼吸管理学会, 日本呼吸器学会:呼吸リハビリテーションに関するステートメント,2001.http://www.jrs.or.jp/quicklink/guidelines/statement/pdf/rehabilitation.pd(f 2014年11月18日閲覧).
本記事は株式会社照林社の提供により掲載しています。
[出典] 『新・人工呼吸ケアのすべてがわかる本』 (編集)道又元裕/2016年1月刊行/ 照林社