デイボールCWS400 PVCセット|ドレナージ吸引装置の使い方

ドレーンカテーテル・チューブ管理完全ガイド』(照林社)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回はデイボールCWS400PVCセットについて説明します。

 

編著 窪田敬一
獨協医科大学医学部第二外科教授

 

〈目次〉

 

デイボールCWS400 PVCセットの使用部位・適応

 

  • 整形外科領域:人工関節置換術の術後など
  • 一般外科領域:乳房切除術の術後など
  • 操作が簡単で安価であることから、汎用品として広く使用されている。

 

デイボールCWS400 PVCセットの各部の名称と機能

 

デイボールCWS400 PVCセットの使用手順

1ドレーンの接続と吸引操作

  1. ドレーンチューブの中央を切断し2本にする。
  2. 吸引が必要と思われる部位の内側から外側に向け、あらかじめ取りつけられたトロッカー針を刺し、黒いマークが体外に出るところまでドレーンチューブを引っ張る。
  3. ドレーンチューブをトロッカー針の末端から3cmの位置で45°の角度で切断し、Yコネクターの穴の開いている部分に挿入し、確実に接続する。
  4. ドレーンチューブを2本使用する場合は、もう片方のドレーンチューブにトロッカー針を取りつけ、上記②、③と同じ操作を繰り返す。Yコネクターの穴の開いていない部分をカットする場合は、すでに穴の開いている部分と同じ位置になるようにカットする。
  5. Yコネクターを吸引口に確実に差し込む(図1-①)。
  6. 排液口の蓋を開けたまま、本体容器を上から両手で圧縮して中の空気を押し出す(図1-②
  7. そのままの状態で排液口の蓋を閉めると、吸引が開始される。

図1使用手順

 

2容器に貯まった排液量の測定

容器に貯まった排液量を測定するときは、排液口を開け、いったん復元させた状態で容器内の目盛りを見て測定する。

 

3本体容器からの排液操作

排液口を開けて傾けながら排液。再び容器を圧縮して排液口を閉じれば吸引が再開される。

 

デイボールCWS400 PVCセットの使用上の注意

  • 包装に破損や水濡れなどがあったり、内容物に損傷があったりした場合は使用しない。
  • ディスポーザブル製品なので、1回限りの使用である。決して再使用しない。
  • 胸腔ドレナージとしては使用しない。
  • コイルスプリングは磁性体のため、MRI検査機器などとの併用は避ける。

 


[販売元/資料請求先]
株式会社メディコン
〒541-0046 大阪府大阪市中央区平野町2-5-8 平野町センチュリービル9階
URL:http://www.medicon.co.jp/top/

 

*掲載時のものです。

 


本記事は株式会社照林社の提供により掲載しています。/著作権所有(C)2015照林社

 

[出典] 『ドレーン・カテーテル・チューブ管理完全ガイド第一版』 (編著)窪田敬一/2015年7月刊行/ 株式会社照林社

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