分娩予定日はどのように計算するの?
『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は分娩予定日に関するQ&Aです。
山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長
分娩予定日はどのように計算するの?
生理学的には、受精卵が子宮内膜に着床してから分娩までの間を妊娠としますが、臨床的には最終月経の初日から分娩までの間を妊娠期間として扱います。これは、実際に受精した日時が特定できないためです。
そのため、分娩予定日の計算も、最終月経の初日を基点にして行います。最終月経の初日が1月1日であれば、1月7日は妊娠1週になり、1月10日は妊娠1週3日になります。分娩予定日は妊娠280日(40週0日)に相当します。
予定日を簡単に計算する方法は次のとおりです(ネーゲレ概算法)。
最終月経の初日が●月■日の場合
分娩予定日=(●+9)月(■+7)日
* 最終月経の初日が3月1日なら、(3+9)月(1+7)日になり、分娩予定日は12月8日ということになります。なお、9を加えて13以上になる場合は3を引きます。
※編集部注※
当記事は、2018年9月24日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック 第2版』 (監修)山田幸宏/2023年8月刊行/ サイオ出版