副腎と腎臓は関連があるの?
『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は「副腎と腎臓」に関するQ&Aです。
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山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長
副腎と腎臓は関連があるの?
副腎と腎臓は名前が似ていて場所も近くであるとはいえ、働きのうえでは関連がありませんし、副腎が腎臓の付属器官であるわけでもありません。
副腎があるのは腎臓の上部で、三角形をした器官が腎臓に乗っているような形態をしています(図1)。
図1副腎と腎臓
副腎は発生学的には、異なる2種類の組織からできています。
外側を取り巻く皮質は腺細胞の集合体ですが、中央部の髄質は交感神経の神経細胞が軸索を失って分泌細胞(腺細胞)に変化したものです。皮質からは副腎皮質ホルモンが、髄質からは副腎髄質ホルモンが分泌されます。
※編集部注※
当記事は、2017年10月6日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
[次回]
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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版