ホルモンを受け取るのはどこ?

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は「ホルモンの目的地」に関するQ&Aです。

 

[前回]

内分泌と外分泌はどう違うの?

 

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

ホルモンを受け取るのはどこ?

ホルモン血液中の特定のタンパク質と結合し、血液の流れに乗って全身を巡ります。

 

ホルモンの目指す対象を、標的器官、標的細胞などといいます。

 

標的細胞とは、該当するホルモンだけを認識して結合する細胞です。ホルモンが鍵だとすると、その鍵にちょうど合う鍵穴をもっているのが標的細胞です。ホルモンは身体中をめぐりながら、特定の受け手に情報を伝えます(これを特異性といいます)。

 

情報の受け渡しは、そのホルモンに見合った受容体を細胞がもっているかどうかによって決まります。細胞に届けられた情報は、細胞の表面から内部あるいはに伝えられます。

 

また、ホルモンの血中濃度が低くても、効率よく情報を伝えることができます。

 

※編集部注※

当記事は、2017年7月14日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。

 

[次回]

ホルモンはどのような働きをするの?

 

⇒〔解剖生理Q&A一覧〕を見る

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版

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