代謝って何?

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は「代謝の仕組み」に関するQ&Aです。

 

[前回]

血液を調べると肝機能が分かるのはなぜ?

 

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

代謝って何?

代謝は、生体内で行われるさまざまな分子の合成と分解を行う化学反応です。

 

生体は、酸素や栄養素を外から取り込み、消化・吸収して活動に必要な物質やエネルギーを産生します。また、体内の活動で不要になった老廃物を外に排出しています。

 

このように、体内の化学反応によって物質が変化することを、代謝といいます。

 

生体は生きていくために、呼吸によって酸素を取り込み、食事によって栄養素を得ています。この2つのうちどちらが欠けてもエネルギーは産生されません。生体は栄養素を酸素で酸化して効率よくエネルギーを得ているからです。

 

代謝は、腸管から吸収された栄養素から体内で必要な物質を生成する同化作用と、一度生成した物質を分解してエネルギーを生み出す異化作用の2つに分けられます。

 

※編集部注※

当記事は、2017年1月12日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。

 

[次回]

同化作用って具体的にはどういうこと?

 

⇒〔解剖生理Q&A一覧〕を見る

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック 第2版』 (監修)山田幸宏/2023年8月刊行/ サイオ出版

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