圧力に関係する単位|呼吸
看護師のための生理学の解説書『図解ワンポイント生理学』より。
[前回の内容]
今回は、圧力に関係する単位について解説します。
片野由美
山形大学医学部名誉教授
内田勝雄
山形県立保健医療大学名誉教授
Summary
〈目次〉
圧力の単位と換算式
おもな圧力の単位とその換算式は表1のとおりである。
SI単位
SI単位とは、国際単位系 Le Système International d'Unités に定められた単位の略称である。
この国際単位系は、さまざまな計測値の単位や表し方を国際的に統一しようという規格であり、日本でも1993年からこの規格に準拠した標記を用いることになった。
SI接頭語を用いた生理学に関するいくつかの量
赤血球などの数を、かつては血液1mm3中の数で示したが、今は1μL(=1mm3)中の量で表すことが多い。平均赤血球ヘモグロビン量 mean corpuscular hemoglobin (MCH)はpg(ピコグラム)で表す(基準値は、26~34pg)。平均赤血球容積 mean corpuscular volume (MCV)はfL(フェムトリットル)で表す(基準値は、80~100fL)。
SI単位と関連して、数値の表記法も定められており、べき乗を示すSI接頭語がある。主なものを表3に示す。
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大気中のCO2濃度は約0.03%で、酸素摂取量や二酸化炭素排出量の計算では通常これをゼロとして扱う。室内ではこれより若干高く約0.04%で、大気中でも近年少しずつ高くなっている。0.03%は300ppmに相当する。ppmはpart per million (1/106)の略で%は part per cent (1/102)なので、それぞれの単位で表された数字には104の違いがある。
[次回]
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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『新訂版 図解ワンポイント 生理学』 (著者)片野由美、内田勝雄/2015年5月刊行/ サイオ出版