皮下ドレーン|ICU における脳神経外科患者の看護

『ICU看護実践マニュアル』(サイオ出版)より転載。
今回は、「皮下ドレーン」について解説します。

 

斎藤篤志
市立青梅総合医療センター 看護師

剱持雄二
市立青梅総合医療センター 集中ケア認定看護師

平林拓海
東京科学大学病院 医員

 

 

 

皮下ドレーンの目的

開頭術後の血液・滲出液を排出する。

 

 

皮下ドレーンの実際

手順

1入室時、排液の性状・量を観察する。

 

2ディスポガーゼと鉗子を用いて、シーツに固定する。

 

3指示に従い、洗濯バサミを使用し、陰圧を調節する。

 

 

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必要物品

  • 不織布ガーゼ(ソフキュアガーゼ®)
  • 鉗子
  • アルコール綿

 

 

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排液の破棄方法

ポータブル低圧持続吸引システムJ-VAC®サクションリザーバーの排液破棄方法を以下に示す(図1参照)。

 

図1J-VAC®ドレーンの構造と排液の破棄方法

▼リザーバー

リザーバーを握り圧縮していた手をゆっくり緩め、吸引を開始する。

リザーバーを垂直に持ち、側面の目盛りで排液量を計測する。

排液口キャップを開ける。

排出口よりリザーバーを傾け、リザーバーを握りしめながら排液を廃棄する。

リザーバーを握り圧縮した状態で排液口をアルコール綿で消毒後、排出口のキャップを閉める。

 

1ドレーンのチューブ部分を、不織布ガーゼなどをあて鉗子でクランプしたのを確認した後に、排出口のキャップを開ける。

 

2リザーバーを垂直にもち、側面の目盛りで排液量を計測する(側面で、排液量が確認できない場合には、次の工程で、排液カップにあけて計測してもよい)。

 

3排出口よりリザーバーを傾けてリザーバーを握りしめながら排液を廃棄する。

 

4リザーバーを圧縮した状態で排液口をアルコール綿およびイソジン®消毒後、排液口のキャップを閉める。

 

5リザーバーを握り圧縮していた手をゆっくり緩め、吸引を開始する。

 

 

引用・参考文献 閉じる

1)窪田敬一編著:全科ドレーン・カテーテル・チューブ管理完全ガイド,照林社,2015,p.38~51

 

 

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本連載は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

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[出典] 『ICU看護実践マニュアル』 監修/肥留川賢一 編著/剱持 雄二 サイオ出版

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