2020/01/22 のクイズ
Cさんの治療は、抗がん剤であるビノレルビン酒石酸塩+シスプラチン療法を行うことになりました。
今後、骨髄抑制の副作用が予測されるCさんに対してどのような説明が必要でしょうか?
- 1. 抗がん剤投与から1週間は特に貧血に注意して生活をしてもらう。
- 2. 治療期間中は感染を防ぐため、仕事を控えるように説明する。
- 3. 血小板の減少は抗がん剤投与後3週間程度で起こるが、その時期は、自分で気づきにくい内出血に注意するよう説明する。
- 4. 白血球は抗がん剤投与後7~14日程度で最低値となるため、特にこの期間は感染に注意が必要である。
挑戦者7196人 正解率67%
- 1. 抗がん剤投与から1週間は特に貧血に注意して生活をしてもらう。
-
不正解
抗がん剤投与では、副作用として、骨髄抑制があり、それによって赤血球が減少します。そのため、貧血に注意してもらうことは間違いないのですが、赤血球の半減期は約120日と長く、1週間では貧血症状が起こるとは考えにくいです。よって、この選択肢は誤りです。
もともと貧血傾向のある患者さんや治療が長期となっている患者さんの場合は特に注意が必要です。 - 2. 治療期間中は感染を防ぐため、仕事を控えるように説明する。
-
不正解
抗がん剤投与による骨髄抑制期間中の白血球低下時期は、感染を防ぐために、不要な外出や人との接触を避けるように指導します。しかし、仕事の継続を希望している患者さんでは、業務内容を調整することで継続して働くことは可能なため、この時点で仕事を控えるように説明することは推奨されません。ただし、赤血球低下時期は動悸や息切れ、ふらつきなどが起こりやすく、転倒を避けるためにも、過度な運動は避けるように指導します。また、血小板減少時は出血した場合に止血がしにくくなるため、力仕事など外傷を負いやすい仕事は避けるなどの工夫は必要です。
- 3. 血小板の減少は抗がん剤投与後3週間程度で起こるが、その時期は、自分で気づきにくい内出血に注意するよう説明する。
-
不正解
血小板の減少は抗がん剤投与後7日程度から出現します。血小板の減少により止血作用が低下するので、小さなケガや出血でも結果的に大きな出血量になり得ます。そのため、血小板減少が起こる時期は、知らないうちにどこかにぶつけて内出血が起こらないように注意が必要です。また、患者さんには、採血時の止血をしっかり行うことや鼻出血、口腔粘膜出血などの出血時の対応も説明しましょう。
- 4. 白血球は抗がん剤投与後7~14日程度で最低値となるため、特にこの期間は感染に注意が必要である。
-
正解
抗がん剤投与で起こる骨髄抑制による白血球数の減少は7~14日程度で最低値となります。白血球低下時期は易感染状態となり、敗血症や重篤な感染症の危険が高くなるため注意が必要です。よって、この選択肢が正解です。なお、治療内容や治療歴により骨髄抑制期間の変化や白血球回復が遅延する場合もあるため、注意が必要です。
引用参考文献など
1)森文子ほか編.国立がん研究センターに学ぶがん薬物療法看護スキルアップ.南江堂,2018,288p.
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