看護師をサポートする看護補助者を増やそう!「コロナ対策の研修動画」学会が無料公開|看護roo!ニュース

日本環境感染学会が看護補助者向けコロナ対策の研修動画を作成

 

日本環境感染学会が看護補助者などに向けた新型コロナ対策の研修動画をつくり、YouTubeで無料公開しました。

 

新型コロナ患者の受け入れ病院では、清掃やリネン交換など看護師でなくてもできる業務も看護師が行い、看護師の負担が増えていることが問題となっています。

 

そのため、そうした業務をサポートする看護補助者などを増やすための教育に、この研修動画を役立ててもらいたいとしています。

 

 

感染対策の基本から業務上の注意点まで

研修動画は約30分で、「感染対策の基本」「コロナ病棟での業務上の注意点」の二部構成になっています。

 

1)感染対策の基本

前半の感染対策の基本で紹介されているおもな内容は、次の通りです。

 

感染対策の基本のおもな内容
 

まず、患者さんの分泌物や排泄物を感染性のあるものとして取り扱う必要性を説明。感染経路別にどのように感染するか、感染しないためにどのような対策が必要かを説明しています。

 

また、石けんによる手洗いやアルコール手指消毒の手順を解説。患者さんの周辺にある物に触れたときなど手指衛生が必要なタイミングも具体的に紹介しています。

 

個人防護具の着脱については、実際に脱ぎ着する場面を紹介しながら、気をつけるべきポイントを解説。脱ぐときには特に注意が必要とし、汚染されている防護具の表面を触らない脱ぎ方や、動作ごとにアルコール手指消毒を行う必要性などについて、詳しく説明しています。

 

 

2)コロナ病棟での業務上の注意点

後半は、コロナ病棟での一日を再現しながら、注意すべき点を解説しています。

 

たとえば、

 

「手すりの汚れを拭くときは、汚染を広げてしまわないように、クロスの同じ面での拭き取りは1方向1回とする」

 

「ウイルスを巻き上げてしまわないように、シーツは静かに包み込むようにはがし、二重にした袋に入れ、袋の口をしっかり縛り、袋の表面を消毒する」

 

「ゴミ箱が溢れていても、素手で押し込まず、必ず器具を使うようにする」

 

というように、掃除やリネン交換などの注意点を具体的に説明しています。

 

看護補助者がシーツ交換をしている様子

出典:YouTube/看護補助者、医療専門職以外の方に向けた「医療施設内での新型コロナウイルス感染症対応」(日本環境感染学会)※クリックで動画再生

 

***

 

厚生労働省は、新型コロナの感染が急拡大したときに備え、医療提供体制を見直すよう都道府県に通知を出しており、看護師の負担軽減も検討すべき項目の一つとして挙げています。

 

確保が難しいとされる看護補助者ですが、看護師の負担を減らすためにも、研修動画を用いることでコロナ病棟で働く看護補助者が少しでも増えることが期待されます。

 

 

看護roo!編集部 坂本朝子(@st_kangoroo

 

 

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