“白衣高血圧”の新事実。血圧は看護師より医師が測定した方が高くなる|ナース知っ得ニュース

【週刊】ナース知っ得ニュース 2014/4/16号

ナースが知って得する?気になるニュースを、編集部が厳選してお届けします!週1回更新。

 

 

“白衣高血圧”の新事実。血圧は看護師より医師が測定した方が高くなる

海外の健康ニュースサイト「Health Day」に掲載された、「白衣高血圧」についての記事が「健康美容EXPO」で紹介されていました。

血圧は、家庭で測るより病院で測ったほうが、数値が高くなることは、よく知られています。これは、患者さんが医師や看護師の前に出ると少々緊張することが原因だといわれています。

この病院における血圧値の上昇を「白衣高血圧」と呼びます。

一般的に、高血圧による合併症がなければ、治療の必要性は低く、年に1~2回の経過観察で済むといわれています。

この「白衣高血圧」について、英エクセター大学医学部のChristopher Clark氏らにより、新たな研究結果が発表されました。

 

白衣高血圧の真実をレビュー(健康美容EXPO)

 

 

血圧の数値は、「看護師による測定」よりも「医師による測定」のほうが高い

今回Clark氏らが、患者さん1,000人以上の血圧測定結果を分析した結果、看護師による測定値よりも、医師による測定値のほうが高いことが初めて確認されました。

 

血圧は、看護師より医師による測定の方が高値になる|ナース知っ得ニュース

(c)sundesigns

 

Clark氏は、「血圧治療に関する臨床的な決定が、測定結果によって影響を受ける場合は、医師は患者の血圧を測定すべきでない」という内容のことを語っています。

 

誤診を避けるため、測定値の差を考慮する必要も

病院内でも、測る者によって左右されてしまう血圧値。

もし誤診になれば、不要な投薬による副作用発生の可能性や自宅測定の義務など、患者さんにとっての負担ははかりしれません。

この医師と看護師による測定結果の差について、「どの程度考慮するか慎重に考える必要がある」とClark氏は述べています。

白衣高血圧について、さらなる考慮が必要になりそうです。


(参考)大日本住友製薬「白衣高血圧・白衣現象」
 

SNSシェア

コメント

0/100

掲示板でいま話題

他の話題を見る

アンケート受付中

他の本音アンケートを見る

今日の看護クイズ

本日の問題

◆薬剤管理・作用の問題◆抗がん剤投与中に血管外漏出が発生した場合、まず行う対応はどれでしょうか?

  1. 抗がん剤の投与を中止する
  2. 患部にステロイド外用剤を塗布する
  3. 患部に温湿布を貼用する
  4. 滴下速度を遅くする

8131人が挑戦!

解答してポイントをGET

ナースの給料明細

8985人の年収・手当公開中!

給料明細を検索