すべきことが重なっても慌てない! 冷静な自分を取り戻せるしぐさ

日本しぐさ協会代表・伊勢田幸永です。
普段は意識していない「しぐさ」を変えるだけで、看護師さんの仕事のお悩みが解決できるかもしれませんよ!

 

しぐさで変わる職場コミュニケーション【5】

「落ち着いて深呼吸」、より一層効果を高めるしぐさとは?


仕事の量が少ないときは冷静に対処できるのに、同時に2つ、3つ、4つと重なっていくとパニックになる。○時までに終わらせなければならない!なんてことになったらパンク状態……。

 

頼まれごとがいくつも重なると、どこから手を付けたらいいのかわからなくなり、要領よく仕事を片付けられないという人は多いのではないかと思います。

 

私自身も仕事が重なるとパニックになってしまう性格でした。パニックになると次第にイライラ、やらなくてはいけないのがわかっているのに一向に進みません。

 

落ち着くには「胸を張って」深呼吸する

冷静に考えればできるはずのことでも、パニックになるとできないことってありますよね。
そんな時にはよく「深呼吸をするといい」と言われています。


ですが、深呼吸しよう!と意識しているときはいいのですが、意識しないと次第に呼吸が浅くなり、再びパニックに陥ってしまいます。

 

そこでオススメの方法が、深呼吸ではなく、自然に深呼吸できる“しぐさ”を意識して行うこと。自然に呼吸が深くなり、パニックを避けられるようになります。

 


 
その方法は「胸を張ること」です。
胸を張っていれば、自然と呼吸が深くなります。

 

いつでも意識して胸を張れるといいのですが、パニックになっているときはどうしても肩が前に入り、胸が閉じてしまいがちになります。猫背で胸を閉じている状態で深呼吸しても、あまり気分は変わりませんよね。

 

つま先から胸まで「体全体を開く」意識がポイント

そこでしぐさの出番です!

 

つま先を広げて、手を体の横に置いてください。
手の位置が前になってしまうと呼吸が浅くなります。手を横にすることで、自然と胸が開くようになるのです。


足のつま先も広げてください。人間の身体は、足のつま先がまっすぐに前を向いていると胸を閉じてしまいやすくなります。足のつま先が開いているときは、身体も自然と開くようになり、胸を閉じにくくなるのです。

 

手のしぐさだけを意識してもダメ。全身はつながっているからこそ、手足両方を意識してくださいね!

 

安定した気持ちは安定した下半身から!

身体にとって無理のない自然な姿勢だからこそ、自然な呼吸を手に入れることができます。

 

ちなみに、マネキンなども必ず足のつま先が開いています。これは、つま先がまっすぐ前を向いていると不安定で立てないから。


人間も同じです。つま先がまっすぐに向いていると下半身が安定しません。不安定な下半身では、気持ちも不安定になりがちです。

 

実は身近なところにヒントがたくさんあるのも、しぐさのおもしろさと魅力のひとつです。


【執筆:伊勢田幸永】

オフィスカラーステージ代表取締役、日本しぐさ協会代表理事。コミュニケーションが苦手な人向けに、セミナーやコンサルティングを通じて人の印象や自分の気持ちを変えるしぐさを広める活動を行う。著書に『一瞬で愛され女子になる』『「しぐさ」の魅力』など。

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