人間関係にヒビを入れずに、嫌なことを「断る」しぐさ

日本しぐさ協会代表・伊勢田幸永です。

普段は意識していない「しぐさ」を変えるだけで、看護師さんの仕事のお悩みが解決できるかもしれませんよ!

 

しぐさで変わる職場コミュニケーション【6】

断る方も断られた方も嫌な気持ちにならない! 拒否を表す上手なしぐさ

 

仕事後に誘われたけど行きたくない…どうする?

仕事以外の時間に同僚と付き合うのは好きですか?

それとも苦手ですか?

 

緊張感のある職場なだけに、仕事とプライベートはきっちり分けたい!

……という看護師さんも多いのではないでしょうか。

 

私がOLとして働いていた時代、仕事が終わったら自分の時間と考えていたので、職場以外での同僚との付き合いはニガテでした。

 

その当時はうまく断れることができずに、お誘いがあれば嫌々ながらも付き合っていました。

 

「断る=人間関係を気まずくする」と思っていたので、断る勇気が持てなかったのです。

 

そんな時に、波風を立てずに断れる方法があります。

 

じょうずに断る「両手を合わせる」しぐさ

要は、人間関係にヒビを入れずに断れればいいのです。

 

あなたの周りにもいませんか?うまく残業をかわしたり、頼まれごとをすんなり断ったりできる調子のいい人が!

 

実はそんな方たちは、「軽く断る」という方法を身につけていることが多いのです。

 

「しぐさ」を利用して、あなたも波風立てずにきっぱり断ってしまいましょう!

 

そのしぐさはずばり「両手を合わせる」です。

 

ポイントは口の高さで行う&「さらっと」伝える

 

 

このしぐさで重要なのが、口の前あたりの高さで行うこと。

 

口の前の高さにすることで、相手の目を見ながら言葉を発することができ、より相手の心に届く話し方になるのです。

 

「お誘いいただいたけど、ちょっと今日は…」なんて日は、口の前で両手を合わせながら「今日は予定があるので帰ります、すみません」などと、「さらっと」言うのがポイントです。

 

断る際に、深々と頭を下げて「申し訳ございませんが、予定があるので参加できません」などと丁寧に伝えた場合、相手は堅苦しさを感じて、次に誘うのが難しいと感じるようになったり、誘ったことに対して逆に悪いことをしたと思ったりするかもしれません。

 

断るというのは気まずいことですが、実は断られる側も同じように気まずさを感じているのです。

 

あくまで「ごめんなさい」という気持ちは持ちながら、言い方はさらっとしていたほうがお互いに気持ちよく、その後の関係性にも響きません。

 

頼みごとにも応用できる

実は、このしぐさは何かをお願いするときにも効果を発揮します。

  • しぐさをもう一度見てみてください。

 

神様にお願いごとをするなどの「拝む」ポーズですよね。

 

そのため、このしぐさを使用して頼みごとをしても効果大。

 

普段から両手を合わせてお願いをしている人もいると思いますが、効き目抜群ですよ!

 

今回はうまく断る方法でしたが、ぜひこのしぐさをお願い事にも活用してみてくださいね。

 


【執筆:伊勢田幸永】

オフィスカラーステージ代表取締役、日本しぐさ協会代表理事。コミュニケーションが苦手な人向けに、セミナーやコンサルティングを通じて人の印象や自分の気持ちを変えるしぐさを広める活動を行う。著書に『一瞬で愛され女子になる』『「しぐさ」の魅力』など。

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