血小板とは・・・
血小板(けっしょうばん)とは、止血の役割をもつ血球である。骨髄中の巨核球により産生される核を持たない微小な細胞で、血管が損傷した部位で凝集することにより血栓を形成する。通常約10日間血液中を循環したあとに主に脾臓で処理される。血小板の産生はトロンボポエチン(TPO)により促進される。巨核球の産生が低下する急性白血病やトロンボポエチン産生が低下する肝硬変では血小板数が低下する。
止血には、一次止血と二次止血があり、一次止血を担当するのが血小板である。血管が破れると、血管内皮下組織が露出し、ここに活性化された血小板が次々と粘着、凝集する。これにより血小板血栓が形成され破れた血管を塞ぐ。これを一次止血という。次いで、凝固因子による血液凝固が加わり、二次血栓が形成されることで止血が完全なものになる。これを二次止血という。