ヘパリンとは・・・
ヘパリン(へぱりん、heparin)とは、ムコ多糖体の一種である。肝細胞から発見されたことから「heparin(heparoは「肝の」という意味)」と呼ばれるようになったが、小腸や肺にも多く存在する。
強力な抗凝固作用を持ち、薬剤としても用いられる。トロンビン(血液凝固に関与する)の働きを阻害するアンチトロンビンⅢの作用を促進する。播種性血管内凝固症候群、血栓塞栓症、人工透析などの治療で用いられる。
臨床では、血管内にカテーテルを留置中に輸液を投与しない時間がある場合、カテーテルを閉塞させないよう、ヘパリン加生理食塩水をカテーテル内に充填し「ヘパリンロック」を行うことがある。