最終更新日 2018/06/19

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症とは・・・

甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう、hypothyroidism)とは、甲状腺ホルモンの分泌が低下した病態を指す。

甲状腺自体に原因がある原発性が大半で、原因の多くは慢性甲状腺炎(橋本病)である。それ以外の原発性のものには、医原性、ヨードの過剰摂取などがある。また、頻度は少ないが下垂体や視床下部の障害が原因の中枢性のものもある。

寒がり、徐脈、体重増加などが特徴的である。身体所見で特徴的なのは圧痕を残さない浮腫であり下肢に出現することがある。

血液検査では、原発性では遊離サイロキシン(FT4)低下、甲状腺刺激ホルモン(TSH)が上昇、橋本病が原因の場合は抗サイログロブリン抗体または抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体陽性などが特徴的である。中枢性の場合は、FT4低下、TSHが低値~正常である。

治療は原発性、中枢性ともに甲状腺ホルモン投与を行う。

執筆: 小川顕太

亀田総合病院 集中治療科フェロー

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