最終更新日 2019/09/30

観念運動失行

観念運動失行とは・・・

観念運動失行(かんねんうんどうしっこう、ideomotor apraxia)とは、自発的な運動であれば可能であるが、口頭指示・模倣による習慣的な運動や簡単な動作(身振りなど)が再現できないことを指す。すでに習得されている動作が障害される「失行」の一つである。
 
具体的には、「さようならと手を振ってください」「を磨くまねをして下さい」といった指示に対して、頭では理解しているのに実行できないことが挙げられる。
 
左縁上回の障害によって起こる(高次脳機能障害)。観念失行と合わせて検査が必要である。


引用参考文献
1)医療情報科学研究所編.頭頂葉.病気がみえる vol.7・神経.メディックメディア,第2版,2018,32.(ISBN 9784896326864)
2)和田攻ほか編.観念運動失行.看護大辞典.第2版,医学書院,2010,647.(ISBN 9784260005135)

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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