観念運動失行とは・・・
観念運動失行(かんねんうんどうしっこう、ideomotor apraxia)とは、自発的な運動であれば可能であるが、口頭指示・模倣による習慣的な運動や簡単な動作(身振りなど)が再現できないことを指す。すでに習得されている動作が障害される「失行」の一つである。
具体的には、「さようならと手を振ってください」「歯を磨くまねをして下さい」といった指示に対して、頭では理解しているのに実行できないことが挙げられる。
左縁上回の障害によって起こる(高次脳機能障害)。観念失行と合わせて検査が必要である。
引用参考文献
1)医療情報科学研究所編.頭頂葉.病気がみえる vol.7脳・神経.メディックメディア,第2版,2018,32.(ISBN 9784896326864)
2)和田攻ほか編.観念運動失行.看護大辞典.第2版,医学書院,2010,647.(ISBN 9784260005135)