感情失禁とは・・・
感情失禁(かんじょうしっきん、emotional incontinence)とは、情動の調節がうまくいかず過度に感情を表出してしまう情緒障害である。情動失禁ともいう。
具体的には、些細な刺激で大喜びしたり激怒したり泣いたりするなど、感情が刺激とは不釣り合いに過度に出てしまう状態を指す1)。
主に脳血管性認知症や脳動脈硬化症の患者に見られる症状であるが、危機的状況や極度の緊張から開放されると起きることがある「泣き笑い」の状態も感情失禁に含まれる2)。
引用参考文献
1)“感情障害(人格情動障害)”.高次脳機能障害.net.
2)武井麻子ほか.系統看護学講座 専門分野Ⅱ 精神看護学[1] 精神看護の基礎.第4版.医学書院,2013,372p.(ISBN9784260015882)