最終更新日 2019/09/02

経皮経管的冠血管形成術

経皮経管的冠血管形成術とは・・・

経皮経管的冠血管形成術(けいひけいかんてきかんけっかんけいせいじゅつ、Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty;PTCA)とは、冠動脈内腔を拡張するために、大腿動脈や上腕動脈といった血管にカテーテルを挿入する治療方法のことである。経皮的冠動脈形成術ともいう。

 

複雑な手術を必要とせず、身体にも大きな傷をつけることなく行えるので、冠動脈の狭窄病変への有効な治療法として広く採用されている。ただし、PTCAによる対応が困難な病変の場合は、心臓外科的にバイパス術が必要となる。

 

施術方法

基本的手法としては、以下の2つがある。

 

バルーン血管形成術

バルーンカテーテルを狭窄病変部で膨らませることにより、狭くなった血管を拡張する方法。

 

ステント挿入術

ステント(網目状の金属の筒)を血管に挿入することで、狭くなった部分を内側から支え、冠動脈内腔を拡張する方法。近年では、留置後にステントから薬剤が放出される薬剤溶出性ステント(DES)が頻用される。

 

合併症

重篤な合併症としては、心筋梗塞が挙げられる。また、拡張に成功しても半年以内に再狭窄を来すことがある。

 

引用参考文献
1)和田攻ほか編.経皮冠〔状〕動脈インターベンション.看護大辞典.第2版,医学書院.2010,871.(ISBN 9784260-005135)
2)守口敬仁会病院.経皮的血管形成術について.

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