最終更新日 2019/12/06

抗リウマチ薬

抗リウマチ薬とは・・・

抗リウマチ薬(こうりうまちやく)とは、疾患修飾性抗リウマチ薬(disease modifying anti-rheumatic drugs:DMARDs)とも呼ばれるリウマチの活動を抑制する薬剤である。

 

効果

抗リウマチ薬自体には抗炎症作用は有しておらず、あっても抗炎症作用は乏しい。免疫異常を調整、もしくは抑制することで効果を発揮する。リウマチを寛解に導いたり、関節破壊の進行を防止する効果があるため、近年は早期からの導入が勧められている。

 

副作用

副作用としては、易感染性による感染症に注意する必要がある。

 

種類

抗リウマチ薬(DMARDs)は、化学合成された製剤であるSynthetic DMARDs(sDMARDs)と、生物学的製剤であるBiological DMARDs(bDMARDs)の2種類に大別される。

 

Synthetic DMARDs

・Conventional synthetic DMARDs(csDMARDs):従来型
(メトトレキサート、サラゾスルファピリジン、ブシラミン、タクロリムス

・Targeted synthetic DMARDs(tsDMARDs):標的型
トファシチニブ、バリシチニブ、ペフィシチ二ブ)

 

Biological DMARDs

・Biological originator DMARDs(boDMARDs):先発品
(インフリキシマブ、アダリムマブ、エタネルセプト、ゴリムマブ、セルトリズマブ、トシリズマブ、アバタセプト)

・Biosimilar DMARDs(bsDMARDs):後発品
(インフリキシマブBS、エタネルセプトBS)

執筆: 井上 彰

明石医療センター 救急科医長

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