最終更新日 2019/02/19

魚油

魚油とは・・・

魚油(ぎょゆ、fish oil)とは、原料となる魚(イワシやサバなど)を煮熟し、脂肪分を分離・抽出したものであり、健康のために摂取が推奨されているものである。

 

魚油は、オメガ3脂肪酸(エイコサペンタエン酸〈EPA〉、ドコサヘキサエン酸〈DHA〉)を豊富に含む。それらの脂肪酸はいくつかの研究において、冠動脈性心疾患のリスクを軽減することが示されている。また、これらのオメガ3脂肪酸は、体内で生成することができないため、経口摂取するしかない。

 

期待される効果

魚油に含まれるオメガ3脂肪酸は、中性脂肪低下作用を有する。また抗血小板作用、抗炎症作用を介して動脈硬化の進展抑制が期待される。その効果についてはさまざまな大規模研究がなされているが、いまだはっきりとした結論は出ていない。

 

摂取方法

健康のために魚油の摂取は推奨されており、おおよそ約1g/日(小型のイワシであれば二尾に相当する)とされている。

 

イワシ・サバなどの魚から直接摂取する以外にも、錠剤、カプセルなどの形態で魚油のサプリメントがある。安全面では特に問題が少ないとされているが、過剰摂取などには問題があり、サプリメントを摂取する際には、摂取量に注意が必要である。場合によっては、医師の監督下での摂取が望ましい。

執筆: 松岡由典

京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 医療疫学分野

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