第1世代抗ヒスタミン薬とは・・・
第1世代抗ヒスタミン薬(だいいちせだいこうひすたみんやく)とは、初期に開発された抗ヒスタミン薬である。後にこの薬の問題点を補うべく、第2世代抗ヒスタミン薬が開発された。
問題点
即効性はあるものの、持続時間が短く、中枢神経抑制作用(眠気や作業能力の低下)や抗コリン作用(便秘、尿閉、口が渇くなど)といった副作用が問題となっていた。また、市販の総合感冒薬に含まれる抗ヒスタミン薬は第1世代のことが多く、眠気の副作用が問題となっている。第1世代抗ヒスタミン薬を内服しているときは、車の運転はさせてはならない。
用途
昨今ではアレルギー性疾患の治療に使用されることはまれであるが、第1世代に属する抗ヒスタミン薬には注射製剤があり、アナフィラキシーの際に静脈注射で使用したり、眠気の副作用を利用して鎮痛薬と併用した点滴投与をしたりすることがある。