乳幼児健康診査とは・・・
乳幼児健康診査(にゅうようじけんこうしんさ)とは、乳幼児定期健診や乳幼児健診とも呼ばれ、市町村が乳幼児に対して行う検査である。
乳幼児の発育や栄養状態の確認、疾病の早期発見、養育状態の確認、事故や疾病の予防、生活習慣の確認、保護者の心配事や悩みへの対応を目的とする。
また、健診の結果はその地域に住む乳幼児の資料となるため、地域の政策等にも役立てられている。
健診を受ける時期は行政で義務付けられている3~4カ月、1歳6カ月、3歳の健診があり、さらに自治体によって別の時期の健診が設けられている場合もある。
健診の流れとしては、身体計測(体重、身長、頭囲、胸囲)、身体診察(先天性の異常や奇形がないかの確認)、育児相談、育児指導の順に行われる。
身体計測において、乳児期の体重や胸囲は栄養状態を、身長はホルモンの作用を、頭囲は大脳の発達をそれぞれ反映するため、変化を評価することは重要である。
育児相談については母親が話をしやすい雰囲気や環境づくりを心掛ける。適切な育児相談は虐待予防にもつながる。育児指導は主に、予防接種の指導や事故予防等を行う。予防接種については母子手帳に記載があるため、接種のし忘れがないか等を確認する。また、何かフォローアップが必要な場合には必ず次の受診のタイミングや経過観察の観察ポイントを伝える必要がある。