最終更新日 2018/01/17

カウプ指数

カウプ指数とは・・・

カウプ指数(かうぷしすう)とは、生後3か月から5歳までの乳幼児に対して、肥満や、やせなど発育の程度を表す指数である。成人で使用されるBMIと同じ計算法であるが判定基準が異なる。

 

カウプ指数 = 体重(kg) ÷ { 身長(cm) × 身長(cm) } × 10000

体重をgで計算する場合は、体重(g) ÷ {身長(cm)×身長(cm)} × 10

 

判定基準

カウプ指数の正常値はおおよそ15~19とされており、それ以上を肥満、以下をやせと判定する。判定基準に男女差はないが、年齢により正常値に違いがある。また乳幼児に個人差もあり、判定基準や正常範囲はあくまでも目安とされている。

 

正常範囲

乳児(生後3か月~):16 ~ 18未満
満1歳: 15.5~17.5未満
1歳6か月: 15~17未満
満2歳: 15~17未満
満3歳:14.5~16.5未満
満4歳:14.5~16.5未満
満5歳:14.5~16.5未満

 

カウプ指数のメリット

簡単な計算式で乳幼児の標準的な発育を確認できる。

 

カウプ指数のデメリット

カウプ指数はあくまで現時点での数値を示すだけであり、年齢により判定基準が異なるので、継続した成長の指標にならないことに注意する必要がある。

執筆: 藤垣義浩

宇都宮記念病院 小児科科長

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