ジアゼパムとは・・・
ジアゼパム(じあぜぱむ、diazepam)とは、ベンゾジアゼピン系の薬剤の一つで、一般名である。商品名としては、セルシン®やホリゾン®などがある。
作用
ジアゼパムはベンゾジアゼピン受容体に作用し、脳をリラックスさせる神経伝達物質であるGABAの働きを強め、抗不安作用、催眠作用、筋弛緩作用、抗痙攣作用などを発揮する。
内服薬、注射薬、坐薬など多数の剤型があり、即効性があって比較的安全性が高いため、さまざまな領域で広く使用されている。
内服薬は、抗不安薬として処方されることが多く、注射薬は痙攣時の鎮痙や処置時の鎮静などに使用されることが多い。注射薬は、水に溶けにくく浸透圧が高いため、配合変化や静脈炎に注意が必要である。半減期が長く代謝物にも活性があるため作用時間は長く、長時間型に分類される。
副作用
副作用として呼吸抑制や循環抑制があり、処置時の鎮静として使用する場合は特に注意が必要である。高齢者ではふらつきなどによる転倒を起こすこともある。また、依存性があり、長期間にわたって使用していると中止した時に離脱症状が出ることがあるため、中止するときは徐々に減量する。