海馬とは・・・
海馬(かいば、hippocampus)とは、側頭葉内側にあり、記憶の形成に重要な役割を果たしている大脳辺縁系の一部である。海馬、歯状回、海馬台を合わせて海馬体といわれる。ローマ神話にでてくるヒポカンパス(馬の上半身に魚の尾がついた想像上の動物)に形が似ていることから名付けられた。アンモン角(Ammon’s horn)とも呼ばれる。
記憶は海馬で短期記憶として一時的に保存されたあと、大脳皮質(側頭葉など)に送られ保存される(長期記憶)。
アルツハイマー病では、最初に海馬が障害されるため記憶障害を引き起こす。またうつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)の患者では、長年のストレス環境下のため海馬が萎縮していることが多い。