ジスキネジアとは・・・
ジスキネジア(じすきねじあ、dyskinesia)とは、自分の意志に関係なく身体が動いてしまう不随意運動の一種である。ジスキネジーともいう。疾患の一症状として表れることもあれば、投薬の副作用として表れることもある。
症状
口周囲・舌(口舌ジスキネジア)、顔、頸部で起きる動きの例
・舌の突出、捻転、舌打ち、舌なめずり
・咀嚼、開口などの反復
・口すぼめ
・口唇振戦(唇の細かな震え)
・歯を食いしばる
・顔をしかめる
・首が勝手に片側を向く
四肢、体幹で起こる動きの例
・指を繰り返し曲げ伸ばしする
・手をねじるような動きをする
・立ったり座ったりなど同じ動きを繰り返さす
・足や膝がくねくね動いてじっとしていられない
気にならない程度の動きであれば放置して構わないが、激しい動きが長時間続くと体は疲労し、動きを抑えようとすればするほど悪化する傾向にある。痛みを伴ったりと、日常生活にも大きな支障をきたすものは、適切な治療・対処が必要となる。
ジスキネジアを引き起こす要因
パーキンソン病治療薬
パーキンソン病の治療薬として、ドーパミンを補充する薬「L-ドパ(レボドパ)」などを長期間服用すると、レボドパに対して脳が敏感に反応するようになり、薬が効き過ぎてしまいジスキネジアの症状が出ることが多い。
抗精神病薬
これらが要因となり起こるジスキネジアの症状は、ゆっくり、あるいは遅れて発症することが多いため、遅発性ジスキネジアと呼ばれる。
引用参考文献
1)重篤副作用疾患別対応マニュアル ジスキネジア.厚生労働省.