最終更新日 2019/09/30

舌根沈下

舌根沈下とは・・・

舌根沈下(ぜっこんちんか、glossoptosis)とは、重力により舌の根元が咽頭に落ち込んで気道を塞いでしまう(狭窄ないし閉塞)ことである。

 

一般的には加齢による筋力の低下によって舌根沈下が起こり、それによって睡眠中にいびきを引き起こす。また、意識レベルの低下した患者、寝たきりの高齢者、重度の心身障害児などが仰臥位を取った場合にも起こりやすい。

 

舌根沈下によって気道閉塞を起こし、呼吸困難や窒息死を招く場合もある。いびきをかいたり意識レベルが低くかったりする患者は、気道確保の処置をとる必要がある。気道を確保するための主な対処法としては、肩の下にタオルやクッションを入れ、首を後屈させる(肩枕)ことが最も簡単で有効である。

 

引用参考文献
1)“いびきについて” .日本睡眠歯科学会.
2)医療情報科学研究所編.病気がみえるvol.4呼吸器.第2版.メディックメディア,2013,368p.(ISBN9784896324617)

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