鼻カニューレとは・・・
鼻カニューレ(はなかにゅーれ、nasal cannula)とは、酸素を供給するための3~5mmほどの内径のカニューレである。両側鼻腔から、目安として5L/分までの酸素流量で約40%までの吸入酸素濃度を投与でき、呼吸困難の緩和、身体各器官の機能の酸素供給を正常に保つことを目的として用いられる管状の医療器具である。
使用方法
1cmほどのプロング(nasal prong)を鼻腔に挿入して酸素を投与する。両方の鼻腔の場合はチューブを耳にかけて固定する。
メリット
チューブの装着は鼻腔のみのため、患者への負担が少なく、装着したままでも、会話や食事が可能である。
デメリット
酸素流量6L/分以上は、頭痛、鼻粘膜の乾燥が起こる可能性があるため使用できない。6L/分以上の酸素投与が必要な場合には、酸素マスクやリザーバーマスクなどが用いられる。
また、鼻粘膜浮腫、ポリープなどにより完全に鼻腔が閉塞している患者は酸素投与の効果が得られないので使用できない。