診療情報管理士とは・・・
診療情報管理士(しんりょうじょうほうかんりし、Health Information Manager ; HIM)とは、電子カルテを始めとする各種診療情報を管理する職種のことである。診療情報管理士の資格は民間資格であり、四病院団体協議会(日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会)および医療研修推進財団が共同で付与する認定資格である。
診療情報管理士と1996年に名称変更される前の診療録管理士とで合わせて、33,306人が全国で認定を受けている(2017年5月現在)。
主な業務
カルテや看護記録、検査伝票など診療に関わる記録を収集し、漏れや誤記がないかを確認した上で保存する。上記の診療記録のデータベース化、データベースを生かした「情報の有効活用」などを行う。
特に近年、WHOが定めた国際的な疾病分類基準(ICD)を用いた疾病データ管理が普及していることから、これに沿った疾病の分類作業(コーディング)は診療情報管理士の重要な業務の一つとなっている。
診療報酬上における位置づけ
2000年の診療報酬改定において診療録管理体制加算が新設された。これによって診療録管理が評価されることになり、各施設の管理体制が一気に加速した。診療録管理体制加算1は100点、同2は30点が加算できる。
日本診療情報管理学会
医療現場における診療情報管理者を主たる会員として、1975年に設立された。日本病院会主催の学会の一つとして活動を展開している。2018年1月現在、5,297人の会員がいる。