オープン病院とは・・・
オープン病院(おーぷんびょういん)とは、地域の中核病院と診療所が登録契約を結び、中核病院のベッドや設備を診療所の医師(登録医)に開放するシステムである。オープンシステム病院、開放病院、開放型病院、オープンベッド(開放病床)ともいう。
地域のかかりつけ医と中核病院が連携することで、患者にとっては包括的な医療を受けられるメリットがある。一方で医療従事者にとっては、病院と診療所のスタッフが症例や臨床情報を共有したり、共同で勉強会を開く機会が持てるなど、生涯教育の場となることが期待される。
オープン病院と診療所の連携方法
オープン病院に患者が入院した場合、多くはその病院の医師が主治医となり、地域のかかりつけ医は副主治医となる。入院中もかかりつけ医はオープン病院に行き、直接患者を診察する。
病院と診療所の医師が共同で指導することで、初めて開放型病院共同指導料などが診療報酬点数として算定できる仕組みとなっている。入院中に一度もかかりつけ医の診察がない場合、単なる紹介入院と同じになるため、開放型病院共同指導料は算定できない。
オープン病院となる基準
(1)地域の20以上の診療所の医師(登録医)が登録していること
(2)開放病床(オープンベッド)が5床以上あること
(3)医師会の合意を得ていること
アメリカ型オープンシステム病院
アメリカ型のオープンシステム病院では、入院後もかかりつけの開業医が主治医となるケースが多い。手術をする時も、多くは病院の高度設備を利用してかかりつけ医が執刀する。これに対して日本におけるオープン病院では、治療は病院が主体となって行われるケースが多い。