感染管理とは・・・
感染管理(かんせんかんり、infection control)とは、医療に関連した感染の予防を目的とした活動のことである。手指衛生をはじめとする標準予防策(スタンダードプリコーション)の推進や、医療関連感染サーベイランス、各種情報提供、啓発など活動は多岐にわたる。医師や看護師、薬剤師、臨床検査技師などからなる感染対策チーム(Infection Control Team;ICT)のメンバーとして活動する場合が多い。
感染症看護専門看護師
2006年から認定が始まった。施設や地域における個人や集団の感染予防と発生時の適切な対策に従事するとともに、感染症の患者に対して水準の高い看護を提供するためのスペシャリストである。2018年6月現在、54人の専門看護師が認定されている。
感染管理認定看護師
2001年から認定が始まった。疫学、微生物・感染症学、消毒・滅菌、関係法規・医療関連感染サーベイランスなどに関する知識を身につけ、施設ごとの状況に合った効果的な感染管理プログラムを提供する能力を有すると認められたものが認定される。
認定を受けるためには、医療関連感染サーベイランスや感染予防技術、職業感染管理、感染管理指導などについて学習する必要がある。2018年6月現在、21分野ある認定看護師の中で最も多い2706人が認定を受けている。
厚生労働省医政局通知
厚生労働省から2005年に課長通知「医療法施行規則の一部を改正する省令の施行について」が発出された。通知では、感染制御の組織化や標準予防策、職業感染防止、医療廃棄物処理など多項目にわたって留意事項が記されている。