ワイル・フェリックス反応とは・・・
ワイル・フェリックス反応(わいる・ふぇりっくすはんのう、Weil-Felix test)とは、リケッチア感染症に対して行われるスクリーニング検査である。リケッチア感染症患者の血清は、疾患に応じてプロテウス属(ヒトの腸内に常在するグラム陰性桿菌の一つ)のOX-19株、OX-2株、OX-K株に対して凝集素を持つ。その性質を生かし、凝集反応の有無によって診断する検査である。開発者である、オーストリアの医師ワイルとイギリスの細菌学者フェリックスの名前にちなんでいる。
反応
・OX-19、OX-2:発疹チフス
・OX-2、OC-19:日本紅斑熱に反応
・OX-K株:つつが虫病に反応
ワイル・フェリックス反応は非特異的な検査であるため、現在では、間接蛍光抗体法(IFA)やPCR法などの検査に代わりつつある。