最終更新日 2019/10/24

低カリウム性ミオパチー

低カリウム性ミオパチーとは・・・

カリウム性ミオパチー(ていかりうむせいみおぱちー)とは、血液中のカリウム濃度が低下することによって、全身に脱力が起きる疾患である。

 

原因

副腎原発性アルドステロン症といった内分泌障害や尿路・消火器からのカリウム喪失が原因となることが多い。また、グリチルリチン製剤などによる偽性アルドステロン症などの薬剤誘発性の場合もある。

 

検査・症状

血液検査では、カリウム値が低くなるほか、クレアチンキナーゼ値が高くなる。首や手足など全身の脱力があり、重症の場合は首が支えられずに垂れ下がってしまうこともある。2~3週間かけて徐々に症状が悪化していく。

 

症状が似ている病気として低カリウム性周期性四肢麻痺があるが、麻痺の持続時間が長いことと、クレアチンキナーゼ値の上昇が著しいことで判別できる。

 

治療

点滴によってカリウムを補う。

 

引用参考文献
1)周期性四肢まひ、低カリウム血性ミオパチー.時事メディカル.

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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